妄想による本屋、誕生へ向けての企画 (M・ソウホン・ヤー)

7号 温泉

足湯が好きだ。最近、本屋に行ってみたら座り読みができるようになっていた。クッション付きの椅子が用意されていて、やたら落ち着く。で思った。私は足湯が好きだ。座って本を読める本屋は良い。だったら、足湯のできる本屋をつくってくれ!と。まぁそうなったら、本屋の片隅に足湯があったってしょうがない、本屋全体を足湯にしてもらわなければ。

床は全面お湯張りで、飛び石使ってフロアを散策。好きな本を手にとってその場で足湯。当然、お湯は循環式にして清潔を保つ。さらに水蒸気とか出るだろうから換気も重要なことは言うまでもない。帰り際には、タオルが用意されていてサッと足を乾かせる状況がベスト。いやもう、足湯本屋の良いところしか思い浮かばない。まず、私もよくやるが、夏は冷房目当てで本屋を使うことは多い。だったら、冬は足湯で決まり。フラッとよって足を温める。最高じゃないか。さらに、飛び石を使うことによって和風の演出効果あり。旅行の文庫なんか読みながら足湯に浸かってみろ、そこはもう旅行先。こうなったら、お茶と和菓子も用意してもらいたい。外回りの休憩に。はたまた三時のおやつにと、幅広い層に受けそうだ。

そんな本屋ができたら、本何冊でも読んでやりますよ! 困るぐらい読んでみせますよ!

6号 研修

ふと疑問に思う。本屋って研修みたいなものがあるのだろうか? 接客に関する研修は当然あるだろうが、本屋ならではの研修ってあるのか?勝手な想像だが、本屋には本好きが集まってるんじゃないかと思うのだ。そう考えると本屋に入るためには本が好きにならなきゃならないのかもしれない。そのためにはどんな研修が良いんだろうか。

私は読書があまり好きではないのだが、そういった人も本屋に入るわけで、そんな人を短い研修期間で多少なりと本好きになってもらうわなければならないわけで……。やっぱり山かな。寺かなんかで読書修行。読書研修。おお、これしかない気がするぞ。

まず、朝起きて読書。ここでは当然正座で古典名作を音読だろう。朝食をとり、昼まではいち早く流行を捉えるため、雑誌の濫読。昼食をとり午後は再び読書。この読書は各自好きな読書でかまわない。早めの夕食をとり、最後は全員で集まって課題読書の本に対する討論会。風呂に入りしばし目を休める。読書にとっての敵はやはり視力の低下だろう。配慮である。当然布団に入ってからも読書。理想としては読みながら気づいたら寝ていた、という状態である。これを一週間も繰り返せば、数ある名作を読め、雑誌の発売日はソラで言え、視力は低下しているだろう。これぞ本屋の研修だ!?

もちろん、こんな研修があったら、私は本屋だけには絶対ならない。

5号 彩り

【今回の目的】色って大事だなとここのところ実感しているので、色というのものを支点に、現代における本屋のありかたを妄想する。

@現在の問題点
色の印象というものは、思いのほか大きい。しかし、様々な特色ある色で表現された装丁の本があるにも関わらず、店頭で本を探す時にその色の特色を活かしきれていない。さらに、多くの書店がジャンルの棚分けになっており、より奇抜な本屋が求められているような、いないような状況。

A内容
とにかく表紙の色で分ける。ジャンル、本の大きさ、はまったく考慮しない。全て表紙をみせ(面陳し)て黄色なら黄色、黒なら黒の棚を構成する。パッと見で表紙の色を決定しかねるような本は置かないこととする。店頭ができるだけカラフルになるように様々な色の棚をつくるよう心がけ、各色の棚の配置にも細心の注意を払うようにする。

Bメリット
表紙の色の感じさえ覚えておけば、店頭で直感的に、目的の棚まで行くことができる。とにかく、色で棚をわけている本屋がないので絶大なるインパクトを与えることができる。棚づくりに関して、本を選ぶ基準が「色」という事で、新刊の選別が気楽になる。

C費用
棚替えの努力以外は無料。

D期間
もちろん年中。

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